迷子の妄想、ループループ!
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Farewell to arms! (本山ノ井←島)
慎吾誕生日おめでとう!

本山ノ井←島崎
のかわいそうな話になってしまいました!^^
ごめんよ島崎


title;夜風にまたがるニルバーナ


Farewell to arms!
――武器よさらば!


俺、島崎慎吾は山ノ井圭輔のことがとっても好きだった。
しかしその肝心の山ノ井圭輔くんは友達の本山裕史くんと相思相愛なのであって、そんな悩みを後輩に相談してみたらよくある話っすねと一蹴されたので軽く羽交い締めにしてやった。

「っていうか何で野球部ホモばっかなんですか」

呆れたような顔で凖太はアンダーを脱いだ。今日の鍵当番は俺、シャワーの点検係が凖太だった。朝練が終わった頃合を見計らって相談をしてみたものの徒労に終わりそうな予感がして溜め息が出る。

「第一、似合わないですよ」
「何が?」
「悩んでんの」
「ひでー」

着替えたものを全て放り込みロッカーをカタンと閉める。パイプ椅子に腰掛けて凖太を待った。報われない恋を思い溜め息をつくと凖太に肩を叩かれた。慰めのつもりらしく無表情の下の感情にくすり笑った。


夜、風呂から上がると何件かメールが来ている。時刻は00:00を越したらしく、誕生日おめでとうのメールが元カノや友人やらクラスメイトから来ている。野球部にはこんな律義なやつ居ねえなあとか思いながら目を通した。

今日も山ちゃんは本やんと仲良く一緒に帰って行った。俺が入る隙間なんて0センチすら残されていない。ぼすんとベッドに沈んで腕で光を遮った。

嬉しくねー。誕生日と引き替えに誰か山ちゃんをくれないかなあなんて馬鹿げたことを考えながら、気付けば眠りについていた。


「おはよ!」
「おはよー」
「誕生日おめでとー」
「ありがと」

クラスの女子からプレゼントを貰う。そこそこ可愛いよなあ、何で俺プッシュしないんだろう。何でよりによって山ちゃんなんだ。

色んな人にプレゼントを貰いお礼を言い、それがルーティンワークと化した頃俺はあることに気付いた。――山ちゃんと本やんは?

気付けば一度も会っていない。きっと俺のことなんて忘れてんだろなー。休み時間に教科書を借りにいったが、運悪く次が体育らしく教室は殆ど空だった。バレーボールかなんかだろう。

「はー」

盛大な溜め息をついて廊下を戻る。あーあ、何でこんなに俺は振り回されてんだろう。本やんはたぶん俺の気持ちに気付いている。あいつは鋭いし俺は挙動不信だし。きっと俺のことうぜーとか思ってんだろな、なんて被害妄想。ああもう、頑張れポーカーフェース島崎!

物理の授業が始まってからも思考はどうしようもなく下らないラインを彷徨っていた。何で俺友達に欲情したり嫉妬したりしてんだろう。そんなの全部乗り越えたところで山ちゃんを愛せたらなあ、まだ救いがあるだろうに。

本やんは俺が手を出したらどうするんだろうか。きっと軽蔑して嫌うだろうな。あいつは山ちゃん一筋だから。そこまで寛容じゃない。というか現に今の俺も良くは思っていないはずだ。

思考が放物線を描いてマイナスに落下し始めたその時、冷房のため締め切られた窓にカン、と石が当たる音がした。続けて別の窓にも石の当たる音がしたので、慌てて物理教師が窓を開けた。

「「しーんごー!」」
「はっ?」

いきなり呼ばれた自分の名前に肩がびくりと震える。窓際の席の奴らが下を見ては笑いながらざわつく。何なんだ?慌てて窓の下を見る。

「誕生日おめっとー」

Η ΑΡΡΨ
ΒΙЯ ΤΗDΛY
グラウンドいっぱいに下手くそな白線が引かれていた。窓際で手を振っているのは山ちゃんと本やんだ。

「あほ、」

呆気にとられた後思わず笑ってしまう。物理教師が怒鳴り、下で二人は体育教師に追われていく。きっと掃除とかさせられんだろ。

ほんとあいつら馬鹿だ。若干教室でもむずがゆく恥ずかしい思いをした。後りの時間はとてもじゃないが授業にならなかった。

キーンコーン、チャイムがなって教室が一気にざわつき昼休みになる。メシ食うかーと立ち上がったとき、教室に山ちゃんが入って来た。一人でいるのは久しぶりに見た。

「驚いたー?」
「あほ!」

けらけら笑う山ちゃんを小突く。久しぶりだなこんなやり取り、とか思った。いつもは本やんが側に居るから。俺だけかもしれないが最近本やんといると気まずさを感じるのだ。

「これって山ちゃんが考えたの?」
「言い出したのは本やんよ〜」

瞬時に脳が止まった俺を山ちゃんは首を傾けて見ていたが、教室の入り口から大きな声がして振り向いた。

「山ちゃーん、学食行ってんぞ!」
「わり、俺も行く!」

ばたばたとモトの後を山ちゃんは財布を持って駆けてった。

「、敵わねーや」

口から出たのは溜め息だったが、不思議と全然辛くない気持ちに気付いて笑顔がこぼれた。

モトに山ちゃんの幸せを全部懸けよう。俺の分もあいつらが幸せになってくれるように。きっと、そう思えるまではまだ掛かるだろうけど。

屋上の広い秋の空に、呟いた。



( end ! )

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遅めのアプになりました><
慎吾ごめんよ、誕生日おめでとう!\(^o^)/

文(おおふり) comments(0)
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