迷子の妄想、ループループ!
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正しいあの子のつくりかた (本山ノ井)
山ノ井誕生日おめでとう!^^

なんかよく分からないパロディです



title;夜風にまたがるニルバーナ



ようやく体が出来上がった。俺はオレンジ色の電球の下でふうと息を吐くと、少しだけ滲んだ汗を拭った。



正  し い  あ の  子 の  つ く  り か  た
 正  し い  あ の  子 の  つ く  り か  た    



白い簡素な四つ脚の台の上を照らしていた作業用ライトを一旦切る。材料である数々のものを片付ける。骨格は木材、肉付けはゲル。それに塗料やコーティングを施してボディは完成したのだ。休憩したら顔をつくろう。

ソファにもたれココアを飲む。目の上をぐりぐりと押して疲れを取った。首を背もたれに寄りかけると空が見えた。あと一息だ。

10分の休憩を終えて、再び人間を作りはじめる。

顔の概形は出来ているので、細かいパーツを整えていく。頬はふっくらして緩やかなカーブを描く。長い睫毛を接着する。目は細いままでいい。唇はほんのり赤く、色は交じり気のない白い塗料を使おう。髪もハサミを入れて整えた。

こんなもんか。出来上がった顔は思いのほか幼くなったが、その出来に満足してコーヒーを飲んだ。

旧友の金髪から電話が掛かってきたのは、一週間前だった。人間を作る気はないか、と。そのあとの経緯は覚えていないが、興味本位でパーツを譲り受けてしまった。

中央に埋め込んだ機械は電池式だそうだ。木彫りの骨の中には電線が通してある。ゲルには電極が埋め込まれて体温が伝わる。頭には人工知能、眼球には光学センサー。最近は科学も発達したものだ。

こいつが完成したら俺はどうするのだろう。貰い受けたパーツは男性用だった。女性用だったら彼女にでもするのにと少し残念に思った。

友人が妥当か。記憶はある程度設定できる。パソコンでメモリに入力して、首の後ろから挿入すればいいらしい。

年齢は俺と同じでいいか。右利き、O型、64kg…無難なデータを打ち込んでいく。名前は人名辞典から適当に選んだ。器用⇔不器用、楽観的⇔悲観的など様々な数値を設定した。ちょっと遊び過ぎたかな?楽しい友人が出来そうだ。

肌色に塗装されたスロットルにメモリを差し込み異常がないことを確認する。これで完成だ。

自分が作り上げた人間を眺めてみる。なかなか精巧に作られていた。少し赤みのさす白い頬に手をあてる。温かく血の巡る錯覚がした。

純粋に綺麗だと思った。俺はこいつを友人にするのか?そりゃあそうだ。男同士、それ以上の関係って一体なんだ。思い付かない。

少し正常でない自分の思考を頭を振って追い払う。大丈夫、大丈夫。これで正常だ。

ああ、忘れてた。胸一杯に広がる俺の温かいあれをこいつに分けてやらなくちゃ。そう思って唇をそっと触れさせた。愛が優しく注入される。



さあ、できた。


誕生日おめでとう、山ノ井圭輔。





( end ! )

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また日記であとがきしますね^^

読んで頂いてありがとうございました!



文(おおふり) comments(0)
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