迷子の妄想、ループループ!
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明くる夜を駆ける (タケ山)
タケ誕です!
7/30に祝えた^^
誕生日おめでとう\(^o^)/

ちょっと湿度高い話になりました><



title;ちりあくた




 
  
   
    

      
       
        




長らく俺たちを照らしていた頼りない小さな二つの白い光はその輪郭を揺らすとあっけなく急降下した。

「あーあ」
「落ちちゃいましたね」

燃えさしを青いバケツに投げ込んだ。放物線を描いたそれはジリと焦げた音を鳴らしてあっけなく無用のものとなった。

「さみしいなー」
「はい」

一瞬の静寂の後、また闇から蝉がうるさく鳴き始めた。感傷的になるには気温と湿度が高かった。

「何で線香花火ってあんなにすぐ落ちちゃうんだろ?」
「そういう風に作ってあるんでしょう」
「タケってばロマンないー」

仏頂面をしたタケの背中に空のバケツをぶつけた。タケは苦笑いして俺の頭をぐしゃぐしゃ撫でた。こういうタケの顔が俺は一番好き。

「…すぐに落ちるから、」
「ん?」
「一瞬しか見れないから綺麗なんですよ」

そう言ったタケの横顔の美しさといったら。確かにそれは一瞬しか見れなかった。

「……」
「……」

暫しライターを拾う横顔を見つめていたが、すぐに片付けが終わったので帰ることにした。ゆっくり歩き始める。タケの歩幅は俺よりちょっと広い。

「タケー」
「なんすか?」
「何だとおもうー?」
「…もう、」

けらけらと笑う俺を見てタケは口の端を上げた。そして俺に小さくキスをした。

「誕生日おめでとう」
「忘れてたくせに」
「すねないの」

バケツをがたんと放り出してタケの背中に手を回した。蒸し暑い夕闇の中でぎゅうと抱きつくとタケの大きい掌が背中に回るのを感じた。

「圭輔」

タケはいつも俺を名前で呼ぶわけじゃない。胸がざわざわしてくる。伝えたい気持ちが、ある。

瞬間、遠い上空にドオン!と音が響いて無数の光が瞬いた。

「わ!」
「すげ…」

互いの顔に微かな光があたってまた俺はタケの美しい横顔が見れる。三原色の小さな星たちが降っていく。

「びっくりしたね」
「はい」

ふふふと笑い合う。星座すら照らす夜空の花火も左に笑う彼の頬もしっとりと汗ばむ空気も。タケと見る全てのもの、情景。今しかないものだと思うと、全て愛おしくなった。

「ねえタケ、」
「何ですか?」
「俺ね、タケのことほんと好きでしょうがない。ほんとはずっと側に居たい、もっと触ってたい。」

タケがこの世に誕生してから余すことなくずっと側に居たかった。今までも、これからも。タケの一瞬一瞬を切り取りたい、覚えていたい!

「生まれてきてくれて、ありがとう」

タケがいつも笑ってくれるなら、それだけで俺は満足なんだ。生きていてくれるだけで。(できたら俺のこと愛しててほしいけど。)

今が光るから、きっとそう笑える。幸せに思えるんだ。

誕生日プレゼントは、少し頬の赤い彼に瞬間押し付けた唇。その熱は、きっと忘れられない。一瞬を光る俺を、彼を。

焼き付けていて。



( end ! )

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あとがき(というか言い訳)はあとの日記でぐだぐだします^^
トップからも今日中にリンク貼れたらいいな!
タケおめでとう^^!
文(おおふり) comments(0)
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