迷子の妄想、ループループ!
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証拠などこれだけで (本山ノ井)
やっとでけた!
時間かかった割にしょぼい^^

本山ノ井の馴れ初め^^



title;夜風にまたがるニルバーナ




「山ちゃん?」
「………」

二人だけの部室の中、モトがぴくっとなって振り返った。俺が触れた指の先、日焼けしてない背中は相変わらず温かかった。



証 拠 な ど こ れ だ け で !



「……」
「………」

こいつはどうしたものかと考えた。アンダー脱いでシャツは半分着かけ。露出した背中には山ちゃんの人差し指と中指(たぶんだけど)。

聞くべきだろうか。理由だとかを。


「…どしたの?」
「いや何か」
「?」
「さわりたくなったから触ってみた」

相変わらず何も考えてないみたいなぽやっとした顔でそう言う。

「うん…着替えてい?」
「ごめん」
「や、別に」

あっさり離れた指先に少し寂しさを感じた自分に気付く。あれ、俺いま、

プチプチとシャツのボタンをとめた。ベルトを通してちらりと山ちゃんのほうを見た。

相変わらず何も考えていないような顔で頭をもたげ、クーラーの風に髪を浮かせている。

「おまたせ」
「ううん」

モトの言葉を聞いて俺はパイプ椅子からガタンと立つ。外はもう赤い夕暮れが沈む。

「山ちゃん」
「なに?」

どう口に出していいものか迷う。先程からぐるぐる回る思考とこの熱はまさか、いやそんな。

「……さっきの、」
「……」

モトが唾を飲み込む音が聞こえた。距離の近い心音と自分の鼓動がシンクロする。からからの空気を吸った。

「……」
「…………っ」

ガタンと音が響き、気が付けば俺と壁の間に山ちゃんが押し倒されていた。山ちゃんの半身を照らすオレンジの光、近すぎる距離のもたらす脈拍。

山ちゃんの白い肌の細胞一つすら見える距離。

「……も、と?」

長い長い沈黙の後でようやく開いた口には唾液が乾いて嫌な音がした。モトがこんな顔をするのを俺は知らない。

「……っ」

不安げに見上げる山ちゃんに焦点が合ってまたドクンと視界が揺らいだ。

こんなに近いのに、

「……」

押し付けられた腕は長い時間をもって離された。ゆっくりと離れていく体が寂しい、俺が求めるこの感情は。

「もと、」

離そうとした腕を山ちゃんがぎゅうと掴んだ。バランスを崩した山ちゃんの体がずるずると壁伝いに沈み、俺も引きずられる。

「山ちゃん…」
「もっと、」
「?」
「さわってほしい、」

触れていたい、もとに。

耳を貫通したその言葉の意味が分かったとき、俺は山ちゃんに手を伸ばした。今なら触れれる、知ってしまった意味。

吐息が触れ合う距離。

もう、きっと、離れられない。



( end! )

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こうして二人は付き合い出すと思います
本能的^^
文(おおふり) comments(0)
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