迷子の妄想、ループループ!
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ラグランジュ点上の恋人  (タケ←山)
久しぶりのアプですね!
季節外れ大絶賛のお話です^^

title;ちりあくた





ラ グ ラ ン ジ ュ
点 上 の 恋 人



「タケーー!」

青空の突き抜ける中、俺は校舎を逃げ回る。中庭を囲んだ渡り廊下の向こうで息を切らす先輩はやはりいつもの通り食えない笑顔でこちらを見るのだった。

「ふぅ、」

向こう側から見えない空き教室に滑り込み、するりとドアを閉める。ここで息を殺していればきっと大丈夫だろう。

「ターケー?」

そもそもなぜ俺がこんなに必死に逃げているのかといえば、この人のしつこい求愛から逃れるためだった。見つからないよう音を殺しながらそっと息を吐いた。

「いないのー?」

もちろん先輩のことは嫌いじゃない。飄々とした掴めない性格も一緒に居て楽しいし、気を軽くさせてくれる。確かに、そうなのだが。

「逃げても無駄だぞーい」

ちょうど階段横のこの教室の前あたりに先輩の足音が聞こえた。聞こえるか聞こえないか微妙な音量で息を吐く。

「………」

しばし響く静寂に耳をそばだてると、小さく鼻をすする音が聞こえた。思わずガラ、と扉を開ける。

「タ、ケ」
「山さん?」

鼻を抑えて赤い目を丸くした先輩がこちらを見る。急に罪悪感だとかたくさんの感情が溢れるのがわかった。

「なんで、泣いてるんすか?」
「…タケ、」

目をこすり、鼻をずびっと啜って彼は俺に向き直る。不安げな表情だった。

「そんなに…きらいなの?」

俺のこと、と彼はしゅんとうなだれて続けた。

「いや…きらいじゃ」
「でもすきじゃないでしょ」

返事に窮する俺に彼がまたじわりと涙を溜めるのを見て、慌てて彼の肩を掴む。

「いや…あの…すきです」
「やったー!」

ハ メ ら れ た !

歓声をあげて走り出す彼を今度は俺が追いかけた。天高い青空の下、糸目の先輩にうっかりだまされた自分もきらいじゃない。




( end ! )

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携帯打ちです…!短いな
1408企画の文たくさん読んで勝手に素敵リンクはっていきたいです^^!えへへ
文(おおふり) comments(0)
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